俳優のこと

気持ちがパッとしないときは…私が毎日やってる簡単なワーク紹介。

私が毎朝やっていることとしてヨガがあるのですが、 これは身体を動かして一日の感性を高めていくということに目的があります。 自分の中で一連のメニューがあるのですが、そのなかでも時間のない朝や、稽古前に絶対にひとつやるものがあります。 それは、脚…

地味な練習

コロナ日記は飽きた。 自粛生活には慣れてきた。 毎日欠かさないようにしているヨガに加え、ネットで手に入る程度の情報のピラティスと筋トレを加えた。 昨日から膣トレも加えた。 膣トレの動画は面白い。 例として画面の中でやってくれている人は、とても集…

「手放す」ことで、世界が変わる!

12月から稽古していたシェイクスピアのモノローグセミナーが木曜日に終わった。 (L'INSASでは、それぞれの授業のことをセミナーという。ラテン語で「苗床」を意味するseminariumが語源だという。何かを温め学んで次に進もう、っていう意気込みが感じられて…

シェ―キングして前を向く!

ここ最近の授業ではシェイクスピアの作品からモノローグを選んでひたすら稽古をしている。 私は「リチャード三世」の中の第五幕第三場のリチャード三世の台詞を選択。 それを基本的には壁を使ったり、マットレスの山に身体を投げ出したりしながら練習してい…

超短編作品が完成!

夏に友人の森本渚ちゃんと一緒に企画した超短編作品が出来ました。 カメラ前のお芝居はまだ慣れないけれど、これから経験を積んで少しずつ理解していければいいな、と思っています。 まずは、日本語の作品から!(フランス語のもあるんだけど、それはまた後…

わが自我に疑いなし。

エゴについて考えることが多い。 演劇なんかやっていると、それこそエゴがなかなかに強い人が多い。 でもそれは決して悪いことではなく、エゴという言葉につくイメージこそ悪いが、そもそもエゴとは日本で言えば自我であり、もっと親近感のある言葉で言えば…

演劇に魂を売る。

学校が始まって1か月が経った。 気付いたらこんなに時間が経ってしまっていた。 演劇は、始めてどのくらいになるのだろうか。 一番最初に興味を持ったのは3歳だったのは憶えている。 兄の幼稚園のお遊戯会を観にいった時に、猿蟹合戦でサルのボス役をやって…

良い匂いと良い音の関係

私の嗅覚は常人よりも鋭い。 と思う。 一度も数値化して測ってもらったことはないが、昔から匂いに非常に敏感なのはそうだと思う。ワインなどを飲んだ時も、言語化して「これはこの(別のものの)匂いに近い」ということを言い当てるのが比較的に得意だ。 そ…

赤くて綺麗な

とてつもなく久しぶりの投稿になってしまった。 前回の投稿から、パリへ引っ越して、エージェント探しやら、写真撮影やら、オーディションを受けたりしていた。1か月前から恋人がフランスに来てくれているので、ようやく心穏やかに過ごしている。 お芝居の面…

カメラが映し出す自分は、本当の私?

先週の水曜日に自分のプロジェクトとして、友人の協力をかりて映像撮影を行った。 3分ほどの短いシーンを2つ。シナリオは私が中心となって執筆した。 先日の映画撮影以来、私はカメラ前の演技に大いに興味を持っていかれてしまった。(詳細はコチラ⇒受験報告…

私が一番知っている、と、私が一番分かっていない、のあいだ。

女優を続けるべきだと思う? という質問に対して、 「きみが一番知っているはずだ。」 と返された。 今まで手を変え品を変え、様々な言い方をされてきたのだけれども、これが一番響いた。誰に言われたか、もそうだし、いつ言われたか、も重要だ。 そう、私が…

俳優というハープの演奏方法

先週の木曜、金曜とボルドーに行って稽古をしてきた。 そもそも私が今受けようとしている演劇学校を志望した理由は、その学校の元ディレクターに勧められたから。コンセルヴァトワールの卒業試験の際(詳細は→ジュリエットを終えた先に。 - 近藤瑞季の足踏み…

「俳優」の「プレゼン力」

来年度に向けての学業続行のために望みをかけていた奨学金に落ちた。 けれども今、全然諦める気になれない。 むしろ、そんなことで見切りを付けられると思うなよ、と思った。偉そうに。 こういうのを踏ん切りが悪いと言うのかもしれない。 でも、何としてで…

ああ、やはりアカデミー賞に学ぶ!

何か書かなければ、と思い、パソコンを開いてみたが、何を書けばいいか分からない。 ただただ、今は、お芝居がしたいのだ。 今年のアカデミー賞で、日本人として初のメイク・ヘアスタイル賞を受賞した辻一弘さんが言っていた。 「夢があったら、絶対に他人の…

思い出しました。

夏に見た、俳優の、演劇をする人間としての道は、果てしなく長かったことを忘れていた。 忘れていた。 長すぎて、怖くてみないようにしていた。 そんなことを気付かないほどに、見ていなかった。 だってあまりにも長かったのだ。 そして、それがこれからもさ…

ちがう次元に触れる。

なんだか、上手くいかない。 何度も渡ったロワール川を横断する橋からの眺めは、やはりヨーロッパのそれだ。 フランスで一番汚い川だと言われているロワール川でさえ、晴れた日は広い空の色を映して、綺麗になる。 空は高い。秋の空はどこだって高いのだ、き…

演劇を、ふたたび。

たぶん初めてくらいで自分のフランス語で演劇をする姿をみた。 入学してからの2年間の学校でやった公演の動画をもらったのだが、本当に、初めて自分がどういう風にお芝居をしているのかを目の当たりにした。 自分が演技しているのを見ることほどの拷問はない…

再演を経て、核心を見る。

生まれて初めての遠征公演というものをしてきた。 6月にあった卒業試験DET(DETに関する記事はコチラ→ ジュリエット。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) を再演するという機会を、リヨンの郊外にあるVilleurbanneという街にある劇場が、幸運にも与え…

いい俳優になりたい。

俳優でいるのは、もしかしたら簡単なことなのかもしれない。 フランスに残るのも、大して難しいことじゃないのかもしれない。(実際のところ、全然知らないけど) と日本で過ごし、そしてフランスに戻ってきて三週間の今、思うのだ。 ただ、いい俳優である、…

ジュリエットを終えた先に。

一昨日の公演、昨日の面接を終えてDET(Diplôme d'Études Théâtrales)を無事に取得することができました。 私の学年7人全員。 嬉しかった。 自分のことに関して言えば、ディプロムなんかあったってなかったってどうでもいいし、(来週受けるコンクールのため…

ジュリエット。

23日の金曜日に在籍している学科の卒業認定試験として、30分の企画公演を行います。 一年間かけてこつこつと準備を進めてきたプロジェクト。 学校では戯曲の中のシーンを用いて稽古などしているけれども、ひとつの役を最初から最後まで通して演じるというこ…

あまりに大きな出会い。

コンゴ出身の劇作家、演出家、俳優のディウドネ・ニアングナ(Dieudonnée Niangouna)とのスタージュ、そして私のコンセルバトワールでの最後のスタージュを5月中旬に終えました。 ディウドネとの出会いは、衝撃的で、どう言葉にすればいいのか分からない。 …

いまの私の「離見の見」

長らく更新していませんでした。 来年フランスに残るために就活しなきゃと、いろいろな人とコンタクトを取り合って、進んだり進まなかったり。 色々考えたくなかったのか、やることが多すぎたのか、とにかく受験生のときのようにがちがちにスケジュールを詰…

クリエーション真っ只中!

来週の水曜と木曜に、ナントにある公立劇場で、コンセルヴァトワールナントの契約アーティストであるNathalie Béasseのクリエーションの発表がある。 なので、今週は朝から晩までみんなで稽古、稽古。 10人の俳優と7人のミュージシャンと。 7人とも、去年の…

オーガニックな身体を手に入れる。

随分久しぶりの更新です。 色々、本当にいろいろあったのだけれど、どうも言葉に出来ず。 先週から、来週の発表のためのシーン稽古が本格的に始まりました。 私のシーンは、 ボト・シュトラウス(Botho Strauss)の「Grand et Petit(大きいのと小さいの)」…

舞台上での在り方。

毎年、年の末に演劇科の二クラス全体で行われるプロジェクトがある。 先生に与えられたテーマをもとに、三分間の小さな作品を作る、というもの。 去年は、「鶏のオリーブ煮」がテーマだった。(去年のこの時期の詳細はこちら→ 私の新しい問題。 - 踏み台にお…

名人に学ぶ、靄の中の進み方。

しばらく更新していなかった。 なぜって、なんだか進歩を自分の中に見つけられない日々が続いたから。 今まで、前だけ向いて、とにかく変化することに重点を置いてやってきたからかなあ。 そんなモヤモヤの続く中、昨日友人のtwitterを通して知った中島敦の…

私は私は私。

学校が始まって、とどまることなく様々なことをやってきたので、新しいクラスになってまだ一か月弱だということを忘れた私たちは、今ようやっとバカンスです。 去年は「こんなもんいらんわい!」と思っていたのですが、今回ばかりは必要だった笑 先週は木曜…

赤、白、黒の化粧の下に。

今週は、ピエロになって生きました。 女優であり、クラウン俳優としても有名なキャサリン・ジェルマンとのスタージュ。 クラウン、日本で言うピエロは、フランスではひとつの演劇の形としてその地位を確立している分野らしく、多くの国立演劇学校でもスター…

褒め言葉

先週の木曜日から授業が本格的に再開してから、ずっと朝から晩まで授業漬け。死ぬほど大変なわけでもないけど、滅茶苦茶疲れる、演劇ばかりの毎日。でも、すごい幸せである。 新学期早々、そんな演劇漬けの毎日から飛び出して、思わず映画が出現した。 コン…