2020-01-01から1年間の記事一覧

Carte blanche 不満足までの軌跡。

10月から稽古を重ねてきた自分の演出プロジェクト・Carte Blanche(カルトブランシュ白紙)プロジェクトが12月1日に公演を終了しました。 Carte Blancheプロジェクトとというのは、通常のセミナー(授業)と異なり、生徒主体となって企画から作品立ち上げまで…

1991年10月16日

今年の夏に日本に一時帰国の日のことだった。 コロナの影響で空港から旅立つ人なんか殆どいなくてガラガラのブリュッセルのザヴェンテン空港でのチェックインカウンターでの出来事。 男性の係員にパスポートを渡す。 チェックインカウンターで人が感じよかっ…

元に戻った。

さて、前回のブログでは大迷子になっていましたが あれから数日、文字通り頭を抱えて悩んだ末に(人間って本当に頭を抱えるんだね)、 日本の親友に「ミズキは魔女の宅急便見直すといいよ!」と言われ、 もう何度目?という魔女の宅急便にポロポロと涙を流し…

迷子の中の迷子。

スランプって経験したことありますか? 私は、いまこの瞬間、大大大スランプに陥っています。 三週間前からクリエーションを始めて、 ここにきてどうやって作品を作ればいいか分からなくなってしまった。 右も左も上も下も前も後ろも、全方位の斜めも。どこ…

演出って面白いんだね。

演出という作業が、 内観を外側から見るものだと感じた今日。 INSASに入って、一番響く言葉を先日私の稽古をみた先生に言ってもらった。 演技が面白いと思ってきたのは、 役という普段の自分から少しずれているように見える自分が外界と接したときに色々感じ…

稽古が始まったよ。

ベルギーのコロナ禍で、生活は日々変わっていくけれど、 そんな中でもCarte blanche(白紙)プロジェクトが始まった。 毎年、第三学年全体と最終学年である第四学年の俳優コースの生徒が一緒になって、生徒主体でゼロからプロジェクトをつくるのだ。 私は演出…

ヨガ。

私が数年前から通っているヨガの鈴木洋子先生は、すごい。 どうすごいのか。 彼女のいる場所は浄化されていき、その場にいる人は癒されていく。 彼女が手を当てるだけで、人の体は動くし、 見ただけで、相手の体のどこか滞っているのかが分かる。 洋子先生曰…

「人生変わるような舞台観たことないわけ?」

「人生変わるような舞台観たことないわけ?」 と大学の卒論担当教授に言われたのが忘れられない。 あの時は(今よりもっと)頑固だったし、自分の感情をうまく外に出せなかったので 「別にないですけど」 みたいに突っぱねて答えた。いや、実際にあの時はな…

裸を撮らないと。

INSAS第三学年目の第一週の授業は写真だった。 去年に引き続き(詳細はこちら→世界に対して、写真を撮るということ。 - KONDO MIZUKI'S BLOG)、めちゃくちゃ面白かった。 今回のテーマは、セルフポートレート。 Nikonのフィルムカメラで40枚分が課題だった…

何度も泣かされる。

人生で感動した作品っていうのは、 数少ないけどあるわけだけだ。 大島弓子の『さようなら女達』は、そのひとつ。 実家にあった母の漫画で、古いブックカバーがかかっていて、母の繊細で綺麗な字で背表紙にタイトルが書かれて本棚にずっと入っていた。 そこ…

Zoom座談会「フランス語圏演劇留学の実際」のお知らせ。

早稲田でのワークショップも無事に終わり、 明日ベルギーに戻ります。 実感ないなぁ。 8月31日に、日仏演劇協会さんにご招待いただきzoom座談会をやります。 俳優の野口卓磨さんとご一緒させて頂きます。 参加は無料ですが要予約とのことです。定員ももうす…

ラジオドキュメンタリーセミナー。

2019-2020年度の私のINSAS二年目は、3月末をもってポキッと終わってしまったのだけれど、それまででも面白いことは沢山あった。 思い返せば、このブログに足跡として残していないことが今年度いくつかあったので、今更だけど残しにいこう。(元々のブログ名…

大好きな服が、大好きじゃなくなった。

コロナによってベルギー中、いや世界中の機能が一時停止したので、 私の通うINSASも例に漏れず3月末から完璧にストップした。 私は演出科に所属しているので、書いて提出できる課題などもあったが、演劇というものの特性上、リモートで出来るものばかりでは…

キリリとする方

「プロの視点からの意見」とか「視点を定めて的を射る」なんて言葉に憧れていたような高校生だった。 「視点」という言葉が良かった。 音そのものがキリリとしている気がした。 書いてみると、文字の見た目そのものが「視点」という概念を全身でもって表して…

失敗しろ!と呼ぶ声が聞こえ、てた。

失敗について考えた。 考えたというより、思いついた。 失敗の反対は成功だというのが一般的な考えだし、私もそうだと思っていた。 私も人間なので成功したいと思って生きてきたし、 失敗を恥ずかしいことだと思っていたので、失敗はなるべく避けるように生…

人が集まることの意味

ベルギーでの外出禁止令が段階的解除が徐々に行われている。 快晴が続くので、街中を歩いていると友人たちとすれ違うことが多くなった。 示し合わせて、同じタイミングで友達が働いているお店に買い物に行ってあったりすることもする。 そうして話していると…

ありあまる「ごちそう」

私の住むベルギーでは外出禁止令が段階的に解かれ、その第一回目が5月4日。 長かったなぁ、と思いながら、でもこれからも続くのか、と、私の小さなアパートにある大きな窓から見える空を眺めるたびに思う。 このウィルスで騒ぐヨーロッパにいながら、どうし…

ある俳優からベルギー文化大臣への書簡

現在世界中に蔓延し各国に莫大な被害をもたらすウイルスCovid-19の対策として、ベルギーワロン地方文化大臣Bénédict Linard(ベネディクト・リナー)氏は、文化事業団体へ840万ユーロ(約9億8千万円)の資金援助を行うことを発表した。 これに加えて、各団体は…

気持ちがパッとしないときは…私が毎日やってる簡単なワーク紹介。

私が毎朝やっていることとしてヨガがあるのですが、 これは身体を動かして一日の感性を高めていくということに目的があります。 自分の中で一連のメニューがあるのですが、そのなかでも時間のない朝や、稽古前に絶対にひとつやるものがあります。 それは、脚…

地味な練習

コロナ日記は飽きた。 自粛生活には慣れてきた。 毎日欠かさないようにしているヨガに加え、ネットで手に入る程度の情報のピラティスと筋トレを加えた。 昨日から膣トレも加えた。 膣トレの動画は面白い。 例として画面の中でやってくれている人は、とても集…

Journal de confinement 私のコロナ自宅待機日記6

コロナ自宅待機17日目。 ヨーロッパに住んでいるし、 ヨーロッパ人と生活しているし(今は遠いけれど) でも、正直コロナコロナと騒ぎ立てるのに、疑問を感じる。 1月に中国でコロナが大流行していた時に、ネットの情報で武漢を中心に中国が緊急事態になって…

Journal de confinement 私のコロナ自宅待機日記1

ベルギーの外出禁止令が出て、一週間が経った。 学校がなくなって二週間。 もう本当に、何もしない、何もできなくなっていて 日々大量にネットから入ってくる変わりゆく世界の状況と 家にいて、変化のない自分との間で どうも気が変になりそうなので、せめて…

世界に対して、写真を撮るということ。

INSASの演出科には、演劇の枠に留まらない様々な授業がカリキュラムに取り込まれている。 そのひとつが写真セミナーである。 12月は、白黒のフィルム一眼レフ。そして、今月はカラーのデジタル一眼レフを扱い、現像までを行った。 12月は、リンゴを撮るとい…