2016-01-01から1年間の記事一覧

舞台上での在り方。

毎年、年の末に演劇科の二クラス全体で行われるプロジェクトがある。 先生に与えられたテーマをもとに、三分間の小さな作品を作る、というもの。 去年は、「鶏のオリーブ煮」がテーマだった。(去年のこの時期の詳細はこちら→ 私の新しい問題。 - 踏み台にお…

小さな壁たち

自分を評価するとは、 自分ができることはできると認め、 できないことは、できないと認め、 それではどうすればできるようになるか 或いは、どうやってカバーしていけばいいか、 と考えることなのだ と思うようになってから、生きるのが大分楽になった気が…

不思議な一日。

センスがある、とは、自分を超える何か、まったく新しいものに出会ったときに立ち止まれるかどうかだ。 と、大学生時代に講義で聞いた言葉を思い出した。 そういう演劇を見たからだ。 よく分からないまま企画され、ナントにある建築学校の舞台美術科の学生と…

散歩のあとの備忘録

特筆すべきことはないけど、 進まない中で、自分なりに頑張っています。 他人に見えなくても、自分の中では一ミリずつ動いている。 誰に評価されなくとも、自分がわかっていればそれでいい。 誰にも受け入れられないのならば、自分で評価するしかない。 先生…

名人に学ぶ、靄の中の進み方。

しばらく更新していなかった。 なぜって、なんだか進歩を自分の中に見つけられない日々が続いたから。 今まで、前だけ向いて、とにかく変化することに重点を置いてやってきたからかなあ。 そんなモヤモヤの続く中、昨日友人のtwitterを通して知った中島敦の…

私は私は私。

学校が始まって、とどまることなく様々なことをやってきたので、新しいクラスになってまだ一か月弱だということを忘れた私たちは、今ようやっとバカンスです。 去年は「こんなもんいらんわい!」と思っていたのですが、今回ばかりは必要だった笑 先週は木曜…

赤、白、黒の化粧の下に。

今週は、ピエロになって生きました。 女優であり、クラウン俳優としても有名なキャサリン・ジェルマンとのスタージュ。 クラウン、日本で言うピエロは、フランスではひとつの演劇の形としてその地位を確立している分野らしく、多くの国立演劇学校でもスター…

褒め言葉

先週の木曜日から授業が本格的に再開してから、ずっと朝から晩まで授業漬け。死ぬほど大変なわけでもないけど、滅茶苦茶疲れる、演劇ばかりの毎日。でも、すごい幸せである。 新学期早々、そんな演劇漬けの毎日から飛び出して、思わず映画が出現した。 コン…

深呼吸してる。

昨日の早朝にフランスに戻ってきた。 あまりに長いパスポートコントロールのせいで、予約していた電車に乗り遅れる。 でも、なんだか けろりん としていた。 一年前の私だったら、鉄道会社の人に対して、怒りで攻撃的になっていただろうに。 「まあ、仕方な…

日本にて。

学校が終わって、もうすぐ一か月。 日本に帰ってきて、もう二週間が経とうとしている。 沢山のひとにこの一年学校で経験したこと、感じたことを話している。 家族。親戚。一年ぶり、二年ぶりに会う友人。美容師の夢を叶えた友人(勇気づけられる)。行きつけ…

現実を前に、演劇をすることについて。

演出プロジェクトが終わって、一週間以上が経ちました。(詳細は前回ブログへ 俳優であるとは。ある俳優から若者たちへ。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 私は演出と出演を一本ずつ。 難しかった・・・。 何が難しかったかというと、扱ったテーマがとてつ…

俳優であるとは。ある俳優から若者たちへ。

暫く更新していませんでしたが、元気です。 現在は、移民を題材にした戯曲に取り組んでいて、 一年生が演出を手掛けるという企画なので、私は演出を一つと、役者でかかわる作品が一つ。 扱うのは、去年のフェスティバルトーキョーにも招聘されていた演出家・…

対話の方法。世界は広い。

学校の現代音楽科の生徒たちとのコラボレーション企画、Paul Claudelのtête d'orの発表が昨日終わりました。(詳細はこちらポール・クローデルのロック。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 長すぎたバカンス後は朝から晩までの授業のおかげで、個人的には元…

一寸先は闇、の法則

三月の末に受けたボルドーの国立演劇学校、残念ながら落ちてしまった。 いつも、受験するときは大抵第二希望の学校に受かっていたから、いけるかも、と思っていたけどそう上手くも行かない笑 やっぱり落ちたことが分かった瞬間は心臓の鼓動が止まらず、茫然…

どうやって「勝つ」のか?

火曜日にボルドーにある国立演劇学校の試験を受けてきた。 試験そのものよりも、そのほかの時間の方がてんやわんやすぎて、てんやわんやというか、身を危険にさらしたというか、一歩間違えば死んでいたのではないか、という事件に出くわし、なんだかトンデモ…

受け入れること。

学校の契約アーティストのNathalie Béasseと二度目のスタージュが開始した。 最近の授業がポール・クローデルと言葉の海。海。海、だったので、みんなでこの動きまくるスタージュに大喜び。 舞台上で動くのが大好きな私にとっては、最高の二週間。 のはずな…

ポール・クローデルのロック。

長いバカンスも終わり、学校が再開した。 休み明けの月曜日は、学校の現代音楽科の生徒たちとのコラボレーションの授業! 私たち演劇科は、ポール・クローデル『tête d'or(金の頭)』のモノローグを準備。 それに合わせて、現代音楽科の生徒たちが、それぞ…

女子力というクズみたいな思考からバカンス中に考えたこと。

友人の別荘にて、学校の人たちと2泊3日過ごしてきた。 フランスで初めて訪れる海。大西洋。 太平洋と日本海、ってちょっと違う感じがするけど、大西洋はどうだっただろう。 眺めながら考えていたけど、なにかピンとくる言葉を思いつくわけでもなかった。 少…

受験報告

先週の金曜日に受けてきたストラスブールにある国立演劇学校TNS(詳細→ストラスブールに、憧れの人に、会いに。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 2月3日に第一次審査の結果発表だったのですが、残念ながら落ちてしまいました。 自分でも好感触だったし、…

ストラスブールに、憧れの人に、会いに。

大分時間があいてしまって、久しぶりの更新だけれども、元気にやっています。 昨日は、ちょうどストラスブールにある国立演劇学校の第一次審査を受けてきました。 この学校、どうやら?とてもとても人気校なようで、3年に2回ある試験ではものすごい人数が受…

あける、とは。

新年が明けて、4日から授業が再開した。 バカンス前半は予定があったものの、ほぼ家にこもっていた私は学校でみんなに会えて大喜び。 ビズ(挨拶のキス)も大分慣れてきた、どころか、久しぶりに会った友人たちとの「明けましておめでとう!」とともにするハ…