現実を前に、演劇をすることについて。

演出プロジェクトが終わって、一週間以上が経ちました。(詳細は前回ブログへ 俳優であるとは。ある俳優から若者たちへ。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 私は演出と出演を一本ずつ。 難しかった・・・。 何が難しかったかというと、扱ったテーマがとてつ…

俳優であるとは。ある俳優から若者たちへ。

暫く更新していませんでしたが、元気です。 現在は、移民を題材にした戯曲に取り組んでいて、 一年生が演出を手掛けるという企画なので、私は演出を一つと、役者でかかわる作品が一つ。 扱うのは、去年のフェスティバルトーキョーにも招聘されていた演出家・…

対話の方法。世界は広い。

学校の現代音楽科の生徒たちとのコラボレーション企画、Paul Claudelのtête d'orの発表が昨日終わりました。(詳細はこちらポール・クローデルのロック。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 長すぎたバカンス後は朝から晩までの授業のおかげで、個人的には元…

一寸先は闇、の法則

三月の末に受けたボルドーの国立演劇学校、残念ながら落ちてしまった。 いつも、受験するときは大抵第二希望の学校に受かっていたから、いけるかも、と思っていたけどそう上手くも行かない笑 やっぱり落ちたことが分かった瞬間は心臓の鼓動が止まらず、茫然…

どうやって「勝つ」のか?

火曜日にボルドーにある国立演劇学校の試験を受けてきた。 試験そのものよりも、そのほかの時間の方がてんやわんやすぎて、てんやわんやというか、身を危険にさらしたというか、一歩間違えば死んでいたのではないか、という事件に出くわし、なんだかトンデモ…

受け入れること。

学校の契約アーティストのNathalie Béasseと二度目のスタージュが開始した。 最近の授業がポール・クローデルと言葉の海。海。海、だったので、みんなでこの動きまくるスタージュに大喜び。 舞台上で動くのが大好きな私にとっては、最高の二週間。 のはずな…

ポール・クローデルのロック。

長いバカンスも終わり、学校が再開した。 休み明けの月曜日は、学校の現代音楽科の生徒たちとのコラボレーションの授業! 私たち演劇科は、ポール・クローデル『tête d'or(金の頭)』のモノローグを準備。 それに合わせて、現代音楽科の生徒たちが、それぞ…

女子力というクズみたいな思考からバカンス中に考えたこと。

友人の別荘にて、学校の人たちと2泊3日過ごしてきた。 フランスで初めて訪れる海。大西洋。 太平洋と日本海、ってちょっと違う感じがするけど、大西洋はどうだっただろう。 眺めながら考えていたけど、なにかピンとくる言葉を思いつくわけでもなかった。 少…

受験報告

先週の金曜日に受けてきたストラスブールにある国立演劇学校TNS(詳細→ストラスブールに、憧れの人に、会いに。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 2月3日に第一次審査の結果発表だったのですが、残念ながら落ちてしまいました。 自分でも好感触だったし、…

ストラスブールに、憧れの人に、会いに。

大分時間があいてしまって、久しぶりの更新だけれども、元気にやっています。 昨日は、ちょうどストラスブールにある国立演劇学校の第一次審査を受けてきました。 この学校、どうやら?とてもとても人気校なようで、3年に2回ある試験ではものすごい人数が受…

あける、とは。

新年が明けて、4日から授業が再開した。 バカンス前半は予定があったものの、ほぼ家にこもっていた私は学校でみんなに会えて大喜び。 ビズ(挨拶のキス)も大分慣れてきた、どころか、久しぶりに会った友人たちとの「明けましておめでとう!」とともにするハ…

私の新しい問題。

18日の発表も無事終わった。 生徒の人数分あるから、全部で20個。いつもは一緒のクラスでない人たちとも一緒に稽古できて、それも面白かった。最終的な作品は、どれもそれぞれ素敵で、大好きなものばかり。みんなの世界が少し覗けたようで、少し嬉しい。 私…

「ナスターシャ・キンスキーになりなさい。」

来週17日に控えたプロジェクトのために、朝から晩まで稽古しっぱなしの一週間。 それぞれのお題をもとに3分間の小作品を創作するというプロジェクト。 適当な3分ではなくて、がっつりと、見事に1つの作品として出来上がっている3分。 参加している作品の…

関係の話。

先週に引き続き、Pauline Bourseとのスタージュ2週目。 今週は、先週のテーブルワークを踏まえて、3組に分かれていくつかのシーンを稽古した。 各グループに演出とドラマトゥルクがいて、基本的に指示を出すのは、演出であってPaulineは稽古中は一切口を出…

大女優の死/小女優の憂鬱

日本の映画界黄金期を支えた大女優の一人の原節子さんが亡くなった。 映画ファンの父からメールが届いて、そのことを知る。 勝手な想像だけど、あれほどまでに映画の中で輝き、そしてこんなにも長いこと生きておられたのは、なんともまあ、なんと美しい人生…