一寸先は闇、の法則

三月の末に受けたボルドーの国立演劇学校、残念ながら落ちてしまった。

いつも、受験するときは大抵第二希望の学校に受かっていたから、いけるかも、と思っていたけどそう上手くも行かない笑

やっぱり落ちたことが分かった瞬間は心臓の鼓動が止まらず、茫然としてしまった。

ナントには、ひょいって受かってしまっただけにね。(簡単だったというわけではなくて、受験の際に何も期待していなかっただけ)

「あなたには演劇をする才能はありませんよ」と言われているようで非常に辛い。

そんなことはないのは百も承知で、目に見える結果は、どうしたって、そう考えさせてしまう。

 

まあ、

 

まあ、でも、私は何だかんだ運がいいらしい。

なぜかって、

以前メールを送って、返信がなかった或る人に、ボルドーの試験に落ちた日にもう一度メールを送ってみたら(ある種のヤケクソ)

次の日の朝、返信があった。

その人が誰かって、それは画面に表示されている送信者の字面を見た時に、ぎゃーぎゃー叫ぶほどの人。パリを拠点に世界中で演劇をやっている、本当にちょっとすごい人。

その人に絶対に会わなければいけない!という私の勘が、一か月前に文面をしたためさせ、そして私を落としたボルドーがそれを再送信させた。

そしたら、吃驚するぐらい好意的な返信を貰ってしまった。

前回送ったものは、エージェントがメールを見落としていたらしい。

 

 

ナントに受かったときに知った人生の一つ。

「一秒先を、私は知らない」

が、ここでもやってきた。

今日一日がどん底にいるみたいな日であっても、明日は喜びでお花をとばしている。

今日の私は、明日を知らない。明日どころか、一秒先だって知らないのだ。

だから、「もう」だめだ、となるのはやめたい。

「もう」と言っている今、私は「もう」を経験していないのだから。

知らない状態で「もう」を言って、そこから歩みだせなくなるのは避けたい。

それから、これからも悲しみの中にいても、ヤケクソでもいいからメールを一本送るくらいの勇気を持てるといい。

明日の生きる活力になるかもしれないから。

 

それから、これからの人生がどうなるか分からないけれど、

今、自分は最善の道を歩んでいるのだ、と思えるようになりたい。

受験落ちると辛いけど笑

これが最善、最善。

 

五月にパリでその俳優さんに会ってきます。素晴らしい!