トンネルの向こうは…

どんな風にありたいのか、そんなことばかり考えている。

そんなことを考えて、他のことに手がつかなくなっているのが恥ずかしい。

そう思いながら、考えている。そして、書いてもいる。

 

今日は、日本に帰ってきてから初めてくらいに母親と二人でゆっくり話した。

色々な人と話してきたのに、母とは、ゆっくり話もしていなかった、気がする。

母が過ごしてきた20代の頃の話をした。その頃彼女はうつ病だったのだけど、そのことを少しずつ聞いている。

「元気になったと思ったら、やりすぎてダメになって、また元気になったらダメになる。その繰り返し。毎回、自分に裏切られた感じがしていた。」

そう言っていた。

それって、どういう感じだろう。想像はつくけど、分からないかもしれない。

 

いまね、自分が何をしたいか、何をしてるかが分からないんだ、と正直に打ち明けた。

今までの計画をすべて水に流し、もう一度新たなスタートを切ろうとしている娘を、まったく否定することなく、やってみなさい、と背中を押してくれている親に、そんなことを言うべきではない、と思いながら。

それでも、言ってみたのだ。

自分が何をしたいかが分からない、と。

すると、次のような言葉が返ってきた。

 

「だいじょうぶ。あのね、今は真っ暗なトンネルをくぐっているの。でもね、トンネルだから、出口はあるから!もうどうしようどうしよう、って思っていても、トンネルなだけで、行き止まりではないから」

 

それで、この内実は分からないんだけど、というのは今まさにトンネルのまっただ中にいるから、でもこれを聞いて、単純な私は、そうなんだ、と希望をもてる。希望が見える。希望が想像できる。だから、いいのだ、と思う。

 

夢は持っていたほうが楽しいよ、と言われたので、やはり夢は持ち続けていたい。

 

いつか、トンネルにいたことを笑える日が来るのだろうか。

そう信じて、今は真っ暗な中を、這いつくばってでも前進するしかない。