中高生と演劇ワークショップ

18日の木曜日にとある中高の演劇部で数時間だけだが、ワークショップをやらせてもらった。

 

1年ほど前にも中学生数名とワークショップをやったけれど、今回は30人強。

私自身も、どんなに多くても24名以上でここ数年演劇をやってこなかったので、どうなるかと思ったけれども、素直な中学・高校生たちは大勢で、さわやかに、そしてけっこう恥ずかしそうに、数時間を一緒に過ごしてくれた。

 

思えば、演劇部にこんなに人数が集まるというのも珍しい。

演劇部に入る人、というのは、なんとなく(良くないけれども)固定イメージがあって、それは今も昔も変わらないのだろうか。

どちらにせよ、演劇を少しでもやりたい、と思う若者がいるというのは、嬉しい話ではないか。

 と、意気揚々と始まったワークショップ。

 

ワークショップ内でやった内容は大きく分けて3つ。

1.二人一組になってマッサージ

2.4つのグループに分かれて、同時並行エクスペリメント

3.全員で円になって、ひとりがみんなを罵る

 

どれも、私がナントのコンセルヴァトワールかINSASで実際にやって、大好きなもの。

 

 

最初は「え~、やだ~」と騒がしかった彼らも、少し時間が経つとシンと静まってマッサージに集中している。される方も気持ちよさそう。

そうそう、それだよ~、と吸収の早い若者に少し驚く。

次の、エクスペリメントはINSASでパフォーマーの講師と行ったもの。

ただ、何をやるか、何故やるか…は、これからやるかもしれない人がいるから、その人たちのために言わないでおく。ただ、個人的には超々好きなエクササイズだし、今回一緒にやってくれた彼らからも色んな感想が聞けて、つくづく面白いな、と思った。

最後のエクササイズに関しては、中々に難しいことを要求したけど、みんなそれぞれ誠実に答えてやってくれた感じがあった。

 

 

国が違うと反応は勿論違うし、年齢も経験値も、全然違う。

でも、ただなんとなく、でも、絶対に、でも、「お芝居がしたい」と言って集まってきた人々が、お芝居を楽しいものとして一度でも経験できれば、それに勝る「稽古」はないと思う。

 

 

これからどうやってお芝居やっていくんだろう、彼らも、そして私自身も。

私たちに、色々な違いはあるけれども、

でも「ああ、演じるって楽しい!」と思うことが根源にあるのだ、ということは共通しているのではないか、と祈るような気持ちで思うのだ。

 

夏がこれから始まろうとしている!