二週間のイースターバカンスも終わり、火曜日から学校。
金曜日には、大事な口頭試験があった。
1月頃から少しずつ準備してきたソフォクレスのアンティゴーネを上演するという仮想のプロジェクトのために、20ページにわたるポートフォリオを作成。
そのためにバカンス中もパソコンの前に座って過ごす時間が多かった。
金曜は、そのポートフォリオを提出して7人の教師陣に対して、プロジェクトチームに自らの演出構想を説明するという口頭試験。
それを受けて、教師陣からそれぞれに課題が出されて、6月中旬の二回めの口頭試験に向けて準備する。
これに加えて、今のセミナーのためにながーいモノローグ覚えたりとか、次のセミナーに向けて(ジャン・ジュネの「女中たち」を自分たちで演出する。他の人の演出シーンでは俳優として演じる)の書類作りとか、ある作品の衣装に関するレポート?作成したりとか(12月にやった舞台美術レポートの衣装バージョン。詳しくはこちら→
ブリュッセル国立劇場は太っ腹。 - KONDO MIZUKI'S BLOG)。
もう、一言でいうと、
大変!
書く、書く、書く。ひたすら書く。
途中で、「え、学校の先生たち、これだけ書かなきゃいけないの分かってて、私を演出科に入れたの?え?」と疑問に思ってしまったくらい。
書くっていっても学術論文ではないし、なんていうか自分の妄想に形を文章や写真やら絵やらに与えていく作業なのだけど、
本当にあまりの量にびっくりしている。
それに加えて、普通に授業では演じるから(というか、演出科には俳優として既にそれなりの経験値がある子が多い気がする)、もう演劇漬けとはこのことだろう。
ただ、それと同時になんとかやっていけている私もいて、
例えば12月の舞台美術レポートなんかは、もうあっぷあっぷだったけど、
今はそれの10倍くらいの量をこなしているのだから、そこは我ながら感心する。
それと、私はいますごくリラックスしている。
要するに楽しいのだ。
私は27歳と、同じ学年では圧倒的に年上だけど、今これだけ勉強してきて、
日本で手探りにやってきた経験も、ナントでしっかり学んだ俳優としての基盤も、本当に今しっかり生きている。学校での授業で学ぶことはしっかり学んで、なんていうか、100パーセント享受している感じがする。
年齢的にも落ち着いてきた?からか、以前より距離をとって物事と接することができるようになった。
でも、相変わらず、若者に負けずに、ふざけてきゃっきゃと笑っている。
以前よりもずっとずっと伸びやかに生きている気がするのだ。
そんなことをナントでコンセルヴァトワールを一緒にやった友人に伝えたら「笑える。緊張している瑞季しかしらない笑」と言われた。
夏に日本に帰ったら色んな友人にあって、「成長したよー!」と伝えたい。
でも、今は先のことを考えずに、6月中旬まで走り抜ける、と決めましたので、当分、相変わらず猪突猛進にいこうと思います。楽しく。