最近やめたこと

最近はインターンでとあるクリエイションの演出補佐をしています。

中にいつつも、やはりインターン生なので、外から見ている感じがあり、

ブリュッセルにおけるプロフェッショナルな作品作りはこう行われるのか、と日々日々頭の中で思いを巡らせて舞台を眺めています。

 

最近やめたことがあって、それは道ですれ違う人々の顔を見るということ。

人という生き物に昔から本当に興味があって、小学生の時のプロフィール帳の趣味の欄には「人間観察」と書いていたほど。

それは今も続いていて、日々の楽しみではあったのですが、同時に人を見ることで色々感じたり考えて過ぎたりして、こめかみのあたりが常時熱を持っているのは考えすぎだからなのではないかと最近になって気付き、思いきってこの趣味をやめました。

 

だから、道を歩くときはとにかく猪突猛進。まっすぐ、或いは少し下を向いて、歩く。呼吸をしていることにだけ意識を向けてみたり、

見てもバスや木々や、パン屋さんのパンなどだけ。

これがやってみるとなかなかに良くて、今は「自分の心をかき乱すものなら、心を向けないこと」を学んでいる最中。おすすめです。

 

今日ブリュッセルは23度と暖かかったのですが(最近は15度と秋のような日和…)

もう一週間疲れ果ててたので、家にこもって、洗濯したり、ビスコッティ作ったり、本を読んだり、お料理したり。

昨日、俳優さんのひとりに「みずき、ちゃんと外出るんだよ。太陽浴びてね」と言われたのですが、

だってこうやっているのが大好きなんだもん、と、家の中で幸せな時間を過ごしました。(ビスコッティ作るための材料は買い出しに行ったけど)


本当に、幸せって何なのかしら。と。

今回のチームで仲良くなったアレクサンダー・トロッキーという年配の俳優さんがいるのですが、彼が一週間前に「幸福と幸せでいることは別物だからね」とポツリと私に言ったことが忘れられません。

あれから、この言葉と彼の横顔を反芻している。

こんなことばかりだから、こめかみが熱くなるのだけど。

だから私は道行く人々の顔を見るのはやめました。