俳優のこと

俳優というハープの演奏方法

先週の木曜、金曜とボルドーに行って稽古をしてきた。 そもそも私が今受けようとしている演劇学校を志望した理由は、その学校の元ディレクターに勧められたから。コンセルヴァトワールの卒業試験の際(詳細は→ジュリエットを終えた先に。 - 近藤瑞季の足踏み…

「俳優」の「プレゼン力」

来年度に向けての学業続行のために望みをかけていた奨学金に落ちた。 けれども今、全然諦める気になれない。 むしろ、そんなことで見切りを付けられると思うなよ、と思った。偉そうに。 こういうのを踏ん切りが悪いと言うのかもしれない。 でも、何としてで…

ああ、やはりアカデミー賞に学ぶ!

何か書かなければ、と思い、パソコンを開いてみたが、何を書けばいいか分からない。 ただただ、今は、お芝居がしたいのだ。 今年のアカデミー賞で、日本人として初のメイク・ヘアスタイル賞を受賞した辻一弘さんが言っていた。 「夢があったら、絶対に他人の…

思い出しました。

夏に見た、俳優の、演劇をする人間としての道は、果てしなく長かったことを忘れていた。 忘れていた。 長すぎて、怖くてみないようにしていた。 そんなことを気付かないほどに、見ていなかった。 だってあまりにも長かったのだ。 そして、それがこれからもさ…

ちがう次元に触れる。

なんだか、上手くいかない。 何度も渡ったロワール川を横断する橋からの眺めは、やはりヨーロッパのそれだ。 フランスで一番汚い川だと言われているロワール川でさえ、晴れた日は広い空の色を映して、綺麗になる。 空は高い。秋の空はどこだって高いのだ、き…

演劇を、ふたたび。

たぶん初めてくらいで自分のフランス語で演劇をする姿をみた。 入学してからの2年間の学校でやった公演の動画をもらったのだが、本当に、初めて自分がどういう風にお芝居をしているのかを目の当たりにした。 自分が演技しているのを見ることほどの拷問はない…

再演を経て、核心を見る。

生まれて初めての遠征公演というものをしてきた。 6月にあった卒業試験DET(DETに関する記事はコチラ→ ジュリエット。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) を再演するという機会を、リヨンの郊外にあるVilleurbanneという街にある劇場が、幸運にも与え…

いい俳優になりたい。

俳優でいるのは、もしかしたら簡単なことなのかもしれない。 フランスに残るのも、大して難しいことじゃないのかもしれない。(実際のところ、全然知らないけど) と日本で過ごし、そしてフランスに戻ってきて三週間の今、思うのだ。 ただ、いい俳優である、…

ジュリエットを終えた先に。

一昨日の公演、昨日の面接を終えてDET(Diplôme d'Études Théâtrales)を無事に取得することができました。 私の学年7人全員。 嬉しかった。 自分のことに関して言えば、ディプロムなんかあったってなかったってどうでもいいし、(来週受けるコンクールのため…

ジュリエット。

23日の金曜日に在籍している学科の卒業認定試験として、30分の企画公演を行います。 一年間かけてこつこつと準備を進めてきたプロジェクト。 学校では戯曲の中のシーンを用いて稽古などしているけれども、ひとつの役を最初から最後まで通して演じるというこ…

あまりに大きな出会い。

コンゴ出身の劇作家、演出家、俳優のディウドネ・ニアングナ(Dieudonnée Niangouna)とのスタージュ、そして私のコンセルバトワールでの最後のスタージュを5月中旬に終えました。 ディウドネとの出会いは、衝撃的で、どう言葉にすればいいのか分からない。 …

いまの私の「離見の見」

長らく更新していませんでした。 来年フランスに残るために就活しなきゃと、いろいろな人とコンタクトを取り合って、進んだり進まなかったり。 色々考えたくなかったのか、やることが多すぎたのか、とにかく受験生のときのようにがちがちにスケジュールを詰…

クリエーション真っ只中!

来週の水曜と木曜に、ナントにある公立劇場で、コンセルヴァトワールナントの契約アーティストであるNathalie Béasseのクリエーションの発表がある。 なので、今週は朝から晩までみんなで稽古、稽古。 10人の俳優と7人のミュージシャンと。 7人とも、去年の…

オーガニックな身体を手に入れる。

随分久しぶりの更新です。 色々、本当にいろいろあったのだけれど、どうも言葉に出来ず。 先週から、来週の発表のためのシーン稽古が本格的に始まりました。 私のシーンは、 ボト・シュトラウス(Botho Strauss)の「Grand et Petit(大きいのと小さいの)」…

舞台上での在り方。

毎年、年の末に演劇科の二クラス全体で行われるプロジェクトがある。 先生に与えられたテーマをもとに、三分間の小さな作品を作る、というもの。 去年は、「鶏のオリーブ煮」がテーマだった。(去年のこの時期の詳細はこちら→ 私の新しい問題。 - 踏み台にお…

私は私は私。

学校が始まって、とどまることなく様々なことをやってきたので、新しいクラスになってまだ一か月弱だということを忘れた私たちは、今ようやっとバカンスです。 去年は「こんなもんいらんわい!」と思っていたのですが、今回ばかりは必要だった笑 先週は木曜…

赤、白、黒の化粧の下に。

今週は、ピエロになって生きました。 女優であり、クラウン俳優としても有名なキャサリン・ジェルマンとのスタージュ。 クラウン、日本で言うピエロは、フランスではひとつの演劇の形としてその地位を確立している分野らしく、多くの国立演劇学校でもスター…

褒め言葉

先週の木曜日から授業が本格的に再開してから、ずっと朝から晩まで授業漬け。死ぬほど大変なわけでもないけど、滅茶苦茶疲れる、演劇ばかりの毎日。でも、すごい幸せである。 新学期早々、そんな演劇漬けの毎日から飛び出して、思わず映画が出現した。 コン…

俳優であるとは。ある俳優から若者たちへ。

暫く更新していませんでしたが、元気です。 現在は、移民を題材にした戯曲に取り組んでいて、 一年生が演出を手掛けるという企画なので、私は演出を一つと、役者でかかわる作品が一つ。 扱うのは、去年のフェスティバルトーキョーにも招聘されていた演出家・…

対話の方法。世界は広い。

学校の現代音楽科の生徒たちとのコラボレーション企画、Paul Claudelのtête d'orの発表が昨日終わりました。(詳細はこちらポール・クローデルのロック。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) 長すぎたバカンス後は朝から晩までの授業のおかげで、個人的には元…

受け入れること。

学校の契約アーティストのNathalie Béasseと二度目のスタージュが開始した。 最近の授業がポール・クローデルと言葉の海。海。海、だったので、みんなでこの動きまくるスタージュに大喜び。 舞台上で動くのが大好きな私にとっては、最高の二週間。 のはずな…

ポール・クローデルのロック。

長いバカンスも終わり、学校が再開した。 休み明けの月曜日は、学校の現代音楽科の生徒たちとのコラボレーションの授業! 私たち演劇科は、ポール・クローデル『tête d'or(金の頭)』のモノローグを準備。 それに合わせて、現代音楽科の生徒たちが、それぞ…

私の新しい問題。

18日の発表も無事終わった。 生徒の人数分あるから、全部で20個。いつもは一緒のクラスでない人たちとも一緒に稽古できて、それも面白かった。最終的な作品は、どれもそれぞれ素敵で、大好きなものばかり。みんなの世界が少し覗けたようで、少し嬉しい。 私…

関係の話。

先週に引き続き、Pauline Bourseとのスタージュ2週目。 今週は、先週のテーブルワークを踏まえて、3組に分かれていくつかのシーンを稽古した。 各グループに演出とドラマトゥルクがいて、基本的に指示を出すのは、演出であってPaulineは稽古中は一切口を出…

大女優の死/小女優の憂鬱

日本の映画界黄金期を支えた大女優の一人の原節子さんが亡くなった。 映画ファンの父からメールが届いて、そのことを知る。 勝手な想像だけど、あれほどまでに映画の中で輝き、そしてこんなにも長いこと生きておられたのは、なんともまあ、なんと美しい人生…