受験報告と仕事報告。

フランスに戻って一か月と少し。 色々なことがあった。 一つ目は、合格を目標にしていたスイスの国立演劇学校La Manufactureに落ちたこと。 二つ目は、フランスの映画監督ヤン・クーネン(Jan Kounen)の短編映画に出演したこと。 どの順番で話せばよいのか。…

俳優というハープの演奏方法

先週の木曜、金曜とボルドーに行って稽古をしてきた。 そもそも私が今受けようとしている演劇学校を志望した理由は、その学校の元ディレクターに勧められたから。コンセルヴァトワールの卒業試験の際(詳細は→ジュリエットを終えた先に。 - 近藤瑞季の足踏み…

空の上で、止まらず、綴った。

書く場所がないから、スマートフォンで書く。いまは、ヨーロッパ上空。ロシアは抜けたところ。どこだろう。それから、機内で普段は聴かない音楽を聴いている。はっぴぃえんどの「かぜをあつめて」だ。 いまから、私は何をしようとしてるかというと、受かるか…

トンネルの向こうは…

どんな風にありたいのか、そんなことばかり考えている。 そんなことを考えて、他のことに手がつかなくなっているのが恥ずかしい。 そう思いながら、考えている。そして、書いてもいる。 今日は、日本に帰ってきてから初めてくらいに母親と二人でゆっくり話し…

「俳優」の「プレゼン力」

来年度に向けての学業続行のために望みをかけていた奨学金に落ちた。 けれども今、全然諦める気になれない。 むしろ、そんなことで見切りを付けられると思うなよ、と思った。偉そうに。 こういうのを踏ん切りが悪いと言うのかもしれない。 でも、何としてで…

ああ、やはりアカデミー賞に学ぶ!

何か書かなければ、と思い、パソコンを開いてみたが、何を書けばいいか分からない。 ただただ、今は、お芝居がしたいのだ。 今年のアカデミー賞で、日本人として初のメイク・ヘアスタイル賞を受賞した辻一弘さんが言っていた。 「夢があったら、絶対に他人の…

雪かきをコツコツするということ。

記録的な豪雪だったそうだ。 昨日、日本に帰ってきて、まだしばらくボーっとする時間のある私は、夜に父親と弟が返ってくるまでに家の前を三回ほど雪かきをした。 何度やっても暫くすれば雪は積もるのだが、3回目にもなると、他の雪かきをしていない部分との…

思い出しました。

夏に見た、俳優の、演劇をする人間としての道は、果てしなく長かったことを忘れていた。 忘れていた。 長すぎて、怖くてみないようにしていた。 そんなことを気付かないほどに、見ていなかった。 だってあまりにも長かったのだ。 そして、それがこれからもさ…

年越しというマジック!

4年ぶりのお正月を日本で迎えた。 日本の冬も久しぶり。 年末の人々の忙しなさも懐かしかった。この感じがなんとなく好きだ。 この好きな感じを4年間も逃してきたのか、と思う。 家族で集まる感じも、ご馳走を食べる感じも、私がフランスでみていたクリスマ…

この一週間と、これからのこと。

ひょんなことから、日本に帰国して活動することになったため、日本に帰る前にヨーロッパの舞台芸術を観る旅をしてこようと思いたち、ドイツに一週間旅行してきた。 観てきた作品は ピナ・バウシュ「1980」 ピーター・ブルック「バトル・フィールド」 ベルリ…

ちがう次元に触れる。

なんだか、上手くいかない。 何度も渡ったロワール川を横断する橋からの眺めは、やはりヨーロッパのそれだ。 フランスで一番汚い川だと言われているロワール川でさえ、晴れた日は広い空の色を映して、綺麗になる。 空は高い。秋の空はどこだって高いのだ、き…

演劇を、ふたたび。

たぶん初めてくらいで自分のフランス語で演劇をする姿をみた。 入学してからの2年間の学校でやった公演の動画をもらったのだが、本当に、初めて自分がどういう風にお芝居をしているのかを目の当たりにした。 自分が演技しているのを見ることほどの拷問はない…

わくわくしてる。

とあることを決めてから、元気になった。 決めた、そして決まっていった、といった方が正しいだろうか。 このことを知人に話したらこんな言葉が返ってきた。 「短い間に、一気にいろいろ体験して、扉がパーっと開けた感じですね。真実の扉が開くときには、も…

チャイコフスキー 弦楽セレナーデハ長調48番

現在、ナント市では、ナント・日本の交流プログラムがかなり大きな規模で催されている。 私も通訳としていくつかのプログラムに少し参加するのだが、何せ通訳など初めてで、与えられた仕事をきちんとこなせるのか(出来ないに決まっている。こんなこと言って…

再演を経て、核心を見る。

生まれて初めての遠征公演というものをしてきた。 6月にあった卒業試験DET(DETに関する記事はコチラ→ ジュリエット。 - 踏み台における足踏みの軌跡。) を再演するという機会を、リヨンの郊外にあるVilleurbanneという街にある劇場が、幸運にも与え…

いい俳優になりたい。

俳優でいるのは、もしかしたら簡単なことなのかもしれない。 フランスに残るのも、大して難しいことじゃないのかもしれない。(実際のところ、全然知らないけど) と日本で過ごし、そしてフランスに戻ってきて三週間の今、思うのだ。 ただ、いい俳優である、…

パンと演劇を通して小世界をみた。

近所にフランス人顔負けなパン屋さんがある。 去年の夏に帰った時にフランス国旗を掲げたその小さな店舗をみかけたのだけど、なんとなく寄れずにいた。 今年になって母がそこのパンを買ってきて、食べてみると、それはもうびっくり。 フランスにだって、こん…

あいだにいること。

日本で過ごしていると、フランスでフランス語を話して生活していた自分が嘘のように思える。 遠いあの国は、今やほぼ存在していないに等しい。なんて薄情。 フランスを一歩出れば、もうフランス的要素はわたしから抜けてしまう。すごい残念でもある。 じゃあ…

ジュリエットを終えた先に。

一昨日の公演、昨日の面接を終えてDET(Diplôme d'Études Théâtrales)を無事に取得することができました。 私の学年7人全員。 嬉しかった。 自分のことに関して言えば、ディプロムなんかあったってなかったってどうでもいいし、(来週受けるコンクールのため…

ジュリエット。

23日の金曜日に在籍している学科の卒業認定試験として、30分の企画公演を行います。 一年間かけてこつこつと準備を進めてきたプロジェクト。 学校では戯曲の中のシーンを用いて稽古などしているけれども、ひとつの役を最初から最後まで通して演じるというこ…

あまりに大きな出会い。

コンゴ出身の劇作家、演出家、俳優のディウドネ・ニアングナ(Dieudonnée Niangouna)とのスタージュ、そして私のコンセルバトワールでの最後のスタージュを5月中旬に終えました。 ディウドネとの出会いは、衝撃的で、どう言葉にすればいいのか分からない。 …

いまの私の「離見の見」

長らく更新していませんでした。 来年フランスに残るために就活しなきゃと、いろいろな人とコンタクトを取り合って、進んだり進まなかったり。 色々考えたくなかったのか、やることが多すぎたのか、とにかく受験生のときのようにがちがちにスケジュールを詰…

演劇をするってどういうこと?

Nathalie Béasseとの数か月に及ぶスタージュの締めくくりとして、ナントにあるThéâtre Universitaireというナント大学にある公共劇場での公演が22日23日にありました。 大学構内の劇場だけど、かなりしっかりしていて、舞台も広い。 久しぶりに学校外での公…

クリエーション真っ只中!

来週の水曜と木曜に、ナントにある公立劇場で、コンセルヴァトワールナントの契約アーティストであるNathalie Béasseのクリエーションの発表がある。 なので、今週は朝から晩までみんなで稽古、稽古。 10人の俳優と7人のミュージシャンと。 7人とも、去年の…

色々捨てる。

色々あるけど、演劇があるから大丈夫だ。と思うことがあった。 事件?と言えばいいのか。 先週の土曜はちょうど演劇なんかやめてやると思った日。 それで、今日は、演劇があるから、稽古があるから、私はまだ大丈夫。ちゃんとしていられる、と思う日。 自分…

たかが演劇

またまた久しぶりの更新になってしまいました。 何もなかったわけではなく、むしろ公演もあったし、3月に向けてのクリエーションも、映画のスタージュも、コンクールもあったので、ちょっと息切れ気味だった。今、ようやっとバカンスだけれど、全然やること…

オーガニックな身体を手に入れる。

随分久しぶりの更新です。 色々、本当にいろいろあったのだけれど、どうも言葉に出来ず。 先週から、来週の発表のためのシーン稽古が本格的に始まりました。 私のシーンは、 ボト・シュトラウス(Botho Strauss)の「Grand et Petit(大きいのと小さいの)」…

2016年が終わる!

既に年を越した日本。フランスでは、2017年までにあと数時間ある。 今年はどんな一年だっただろう。来年はどんな一年になるだろう。したいだろう? なんとなく、目標など定めないままここまで来てしまっただのだけど、ちょっと口に出してみたほうがいいのだ…

舞台上での在り方。

毎年、年の末に演劇科の二クラス全体で行われるプロジェクトがある。 先生に与えられたテーマをもとに、三分間の小さな作品を作る、というもの。 去年は、「鶏のオリーブ煮」がテーマだった。(去年のこの時期の詳細はこちら→ 私の新しい問題。 - 踏み台にお…

小さな壁たち

自分を評価するとは、 自分ができることはできると認め、 できないことは、できないと認め、 それではどうすればできるようになるか 或いは、どうやってカバーしていけばいいか、 と考えることなのだ と思うようになってから、生きるのが大分楽になった気が…